‘Marketing Communication施工例

座談会

〈出席者〉 写真左より
●吉田匡廣
株式会社ダイシンコラボレーション 営業統括部長
●田中寛了
株式会社宝文社 取締役 企画営業本部 部長
●森澤武士
株式会社モリサワ 取締役 社長室長
●杉山喜久尚
丸楽紙業株式会社 常務取締役
〈司会〉 荒木基次
有限会社グッズ 代表取締役
※所属・役職は、2010年8月31日現在です

・・・座談会の内容は2010年6月30日に記録されたものです・・・

創業100周年を一つの節目として、次なる1世紀に向けて一歩踏み出したダイシンコラボレーション。
当社にご協力いただいている会社の次世代のリーダーの皆様に集まっていただき、座談会を行いました。
当社からは吉田匡廣が出席。お互いに忌憚のない意見を交わし、今後の業容の拡大を誓い合いました。

※以下の本文では敬称は省略させていただきました。

司会 最初に、皆さんの会社の事業内容と現状、さらに次代のリーダーとしての思いや意気込みについて聞かせてください。
杉山 当社は印刷業界向けに紙の流通を担っています。電子メディアの登場や近年の不況の影響で、確かに紙の消費量は減少していますが、これは国内のことであり、世界的に見れば中国を中心にアジア全体が紙の消費の牽引役になっていくはずです。我々としては、これに対応する流通網を構築すべきだと思います。現在、国内では不況の影響で、質にこだわらない、安価な紙が使用される傾向が強いですが、もっと特殊な、高付加価値のある紙を使っていただけるような仕掛けを作っていくことも重要だと思います。

丸楽紙業株式会社
常務取締役
すぎやま   きくひさ
杉山 喜久尚

■会社データ
創業:1940年(昭和15年) 7月
設立:1961年(昭和36年) 2月


近年、当社が主要取引する、
一般印刷用紙・出版用紙・特殊紙など用紙全般の卸販売。
関西一円を販売エリアとし、グループ内には印刷業支援の
ための特殊印刷会社も存在。webを活用した一般向け販売も
手がけており、これからの「紙文化」発展に
積極的な企業である。


<ホームページ>
http://www.maruraku.co.jp/
森澤 大正時代末期に私の祖父が世界で初めて写真植字機を発明して以来、当社は写植機メーカーとして歩み、全盛期には世界50数ヵ国に輸出していました。その後、アドビシステムズ社との出会いがあり、20数年前から日本語デジタルフォントを提供しています。当初は、グラフィックデザイナーなどプロの利用が中心でしたが、パソコンの普及によってメーカー、学校、官公庁などいろんな所で使用されるようになりました。携帯電話、ゲーム機、電車内の液晶ディスプレイなどにも使用されており、今後は家電に装備された電子画面などへと、まだまだ広がっていくと思います。

株式会社モリサワ
取締役 社長室長
もりさわ   たけし
森澤 武士

■会社データ
創業:1924年(大正13年)7月
設立:1948年(昭和23年)12月


デジタルフォント(書体)の開発・販売。
組版用ソフトウェア、DTPシステムの開発・販売など。
世界でも初めてという画期的な写真による文字=写真植字を
発明して以来、一貫して「文字の未来」と「印刷文化の未来」を
見つめて研究・開発を続けている。
当社も含め、印刷業のDTPシステムの多くは
モリサワフォントを採用している。

<ホームページ>
http://www.morisawa.co.jp/
田中 古くは紙や乾物屋向けの袋なども扱っていましたが、やがて印刷業に専念するようになり、40数年前には保育社の「カラーブックス」の印刷で知られるようになります。カラー印刷を得意とし、その技術を磨いてきました。現在は、企業広告や販促物など商業印刷、文房具などのOEM供給、ノベルティグッズの企画・制作の3つの分野に取り組んでいます。今後も、「情報、文化、コミュニケーションを伝える商品を作り、社会に貢献する」という企業理念のもと、時代に即応しながらこれらの事業を推進していきたいと思っています。

株式会社宝文社
取締役 企画営業本部 部長
たなか  ひろあき
田中 寛了

■会社データ

創業:1899年(明治32年)
設立:1947年(昭和22年)7月


各種印刷物・販促ツールの企画・制作・印刷。
ノベルティグッズの企画・制作。
当社とは昭和30年から取引をしている。当時よりカラー印刷の
受注商品の多くで協力をいただく。一般印刷物だけでなく、
ノベルティやパッケージなどの企画物、
DTP関連の専門知識も高く、
プリプレス作業も協力いただいている。

<ホームページ>
http://www.hobunsha.co.jp/
吉田 当社はかつて伝票など帳票類の印刷を中心に行っていましたが、IT化により、事務ツールの需要が減少したことと、社会環境の変化に対応し、広告宣伝物を中心にコンテンツを自社で作っていくことに力を入れています。今後デジタル化が進むことによって、一つのコンテンツで、紙にも電子媒体にも、さらには電子看板にも利用できるものを作っていきたいと思っています。
司会 皆さん方の次の世代といえる、子供さんたちの印刷や紙に対するとらえ方はいかがですか。
田中 うちの息子は中1で、小学校の頃からパソコンをいじり、iPodも持っています。小学校5年の誕生日に子供向けの小説をプレゼントしたのですが、それ以来、本好きになって、今では大人が読むような推理小説なども読んでいます。小遣いが足りなくなると私に本をねだるので、「図書館で借りて読めば」と言うと、「読んだ本を部屋に飾りたいから、イヤだ」と。デジタル世代の息子にもそんな感情があるのかとちょっと驚きました。
杉山 電子書籍の登場によって本棚のスペースが要らなくなってくるでしょうが、逆にこのスペース感を大切にし、並んだ本を見ながら、過去の読書歴やその本にまつわる思い出を振り返る人もいますからね。うちの子供はまだ8歳なので参考にならないかも知れませんが、小さい頃からお絵かきしたり、色紙を切ったり貼ったりして遊んでいました。お父さんが紙屋なのを知っているので「会社から紙もろてきて」と。そんな姿を見ていると、私の小学生の頃と同じだなと思います。いろんな紙に触れることで、紙の質感や物としての温かさ、良さがわかるようになるはずです。
司会 たまたまお二人の子供さんがそうなのでしょうが、テレビゲームやパソコンで育った世代が、紙で育った我々とあまり感覚が変わっていないのはうれしいですね。

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