DAISHIN BLOG

2019年8月7日
「スポンサーシップと企業ブランディング」その1

暑中お見舞い申し上げます。

今年も連日猛暑続きの夏となってますね。
皆様 お身体ご自愛ください。

7月30日にサッカーJ1の鹿島アントラーズがフリーマーケットアプリ大手の
株式会社メルカリの完全子会社となることが発表され、
スポーツビジネス界では大きな話題となってますね。
(余談ですが、私はメルカリを使った事が、まだないです。。)

鹿島買収の発表前に、メルカリ社長の小泉文明氏が7月上旬に
スポーツビジネスのシンポジウムで、スポンサーシップについて、
以下のようにお話ししてます。

「(スポンサーになった目的は)短期と長期で考えている。
メルカリは20代、30代の女性に強い。一方で30代、40代の男性に極めて弱い。
そういうところに刺激を与えたくて、鹿島アントラーズや日本ハムファイターズと
スポーツに投資しました。
もう一つは私たちは若い会社。
会社が若いので、アントラーズのスポンサーをしていくことで、
ブランド価値を作っていこうとしました」

これまでは、「社会貢献」としてスポーツチームを持つといった動機が多かったと思いますが、 マーケティングとブランディングを意識して「事業としてのスポーツチームの運営」に関心を示す企業が最近増えてます。

代表格は、プロ野球のソフトバンク、ディー・エヌ・エー(DeNA)、
プロ野球とサッカー・Jリーグでチームを所有する楽天など、 IT企業を中心に、運営不振なスポーツチームのビジネス立て直しから事業参入するケースです。

特に楽天は、その後ヴィッセル神戸への投資を強めるだけでなく、
さらに約300億円をかけてFCバルセロナのメインスポンサーになったり、
NBAとパートナーシップを組んだり、NBAゴールデンステイト・ウォリアーズ のスポンサーになっている。また、テニスのデビスカップへも投資し、 国際的にもスポーツへの投資に力を入れてます。

企業のスポンサーシップの目的は様々ですが、企業がスポーツに着目するのは、スポーツの現場(スタジアムやアリーナ)が「リアル」な繋がりの場として、
テストマーケティングや啓蒙をしやすい環境である事が、大きいと私は思います。
また年1回や、シーズンごとのイベントと異なり、プロスポーツは、定期的に続けて試合数があり、チーム名もニュースで取り上げられやすい事も大きいでしょう。
(2018年の年間動員数:プロ野球がセパ合わせて1800万人。J1リーグが580万人。)

前出のメルカリ小泉社長の言葉にもあったように、スポンサーシップでユニフォームや試合で企業名を露出する事は、 チームのファンを、企業のファンへ取り込みやすいので、企業のブランドポジションを上げていく事は、すぐに成果の出やすい手段であります。

日本は現在、国としてスポーツの産業化を推進しています。これまでアマチュアだったラグビーや女子サッカーのプロ化構想も出ています。
実現すればそこには、クラブにも企業にもビジネスチャンスが広がります。
スポンサードする企業や、あるいはチームの運営に関わる企業が企業規模に関わらず増える可能性はこれから大いにあると思います。

来月はもう少しこの話題を続けていきます。


スタジアムにはスポンサーのアドボードや社名が多く出ています。
(写真は、京セラドーム。2019年4月撮影)